試験勉強で、英文法や英単語を覚えるために、本にマーカーでぬったりして、一生懸命記憶しようとする人が多いですね。しかし、このような方法で覚えた記憶は、ほんの一時的にしか保持出来ないのです。人間の脳味噌は、そのように出来ているのです。
実体験で覚える言葉が、一番強力な記憶となります。例えば、私が英語の研修中に、ピザ屋で財布をなくしたことがあって、周囲の沢山の人に「I lost my wallet.」と言って大騒ぎしました。このことから、財布を英語で「wallet」というのは、忘れようとしても忘れられなくなりました。
実体験は難しいとしたら、それを補うのが疑似体験です。映画、ドラマなどを観て、その中に登場する会話を、ストーリーや映像と一緒に記憶するのです。単なるテキスト上の言葉に比べて、とても思い出しやすい記憶になるのです。